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ディル
地中海沿岸地域から西アジアに分布し、日当たりのよい半乾燥地に自生します。高さ60㎝~100㎝。中空の茎が直立し、株はあまり横には広がりません。葉は2~3回分かれる羽状複葉で、糸状の小葉をつけます。茎頂に黄色い小花を多数かさ状につけ、タネは楕円形で扇平。外見は多年草のフェンネルに似ていますが、フェンネルよりかなり小型です。葉や茎はもちろん、キャラウェイシードによく似た芳香をもつ種には、ぜんそくの鎮静、利尿などの薬用作用もあります。
学 名 |
Anethum graveolens
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英 名 |
Dill
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原 産 |
地中海沿岸、西アジア
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分 類 |
セリ科
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別 名 |
イノンド
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和 名 |
同上
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樹 高 |
60~100㎝
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栽培条件 |
肥沃
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水やり |
多め~普通
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日 照 |
日なた~半日陰
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温 度 |
耐寒性 有
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利用部分 |
葉、種子、花
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利用法 |
料理、ポプリ、香料、切り花
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ディルの育て方
日当たりのよい乾燥した場所と、水はけがよく肥沃な土を好みます。移植を嫌うので種を直まきして、適宜、間引いて株間を20cm程度にあけて育てます。根がまっすぐに伸びるので、コンテナ植えの場合は、深めの容器を選びましよう。真夏の乾燥が苦手なので、水切れしないように注意します。春か秋に種まきで増やします。こぼれ種でもよく発芽します。フェンネルの近くに植えると交雑することがあります。
栽培のポイント
日当たり、排水の良い場所に。肥えた土で良く育つ。直まきして樵間を開ける。20cmくらいから支柱を立てる。
ディルの利用法
紀元前から薬用として利用されてきました。健胃、鎮静作用があります。姿はフェンネルと似ていますが、ディルの葉はフェンネルよりグレーがかり、繊細な印象になります。キャラウェイに似たシャープな香りがします。北欧料理によく使われ、ジャガ芋、卵、魚介、ヨーグルト、サワークリームなどに合います。自家製ピクルスには花の咲いた枝を使うのがおすすめです。種はビネガー、ピクルス、焼き菓子、ティーなどに利用します。