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サフラン
ギリシアから小アジアにかけて分布。高さ15~20cm。松葉状の根出葉が、開花前に伸び出し、開花後さらに長く伸びます。葉は5月ごろに枯れます。晩秋に淡紫色の6弁花を開き、3本のひも状に分かれた赤い雌しべを出します。この雌しべを開花した日に摘みとり、乾燥保存したものが、昔から料理用の香料や色づけ、薬に利用されます。
学 名 |
Crocus sativus
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英 名 |
Saffron
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原 産 |
小アジア~地中海沿岸
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分 類 |
アヤメ科
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別 名 |
ハンコウカ
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和 名 |
同上
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樹 高 |
15~20㎝
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栽培条件 |
普通
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水やり |
普通
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日 照 |
日なた
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温 度 |
耐寒性 有
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利用部分 |
雌しべ
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利用法 |
ティー、料理、染料
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サフランの育て方
よく日の当たる場所で、水はけのよい土であれば、とくに土質は選ばずに育ちます。水耕栽培もできます。9月頃に、球根ひとつ分の間隔をあけて植えつけ、乾燥気味に管理します。翌年、葉が黄変する5月ごろに球根を掘り上げて、ひとつずつに分け、涼しいところで保存しておくと、秋に再び植えつけることができます。
栽培のポイント
排水良好の用土に球根の3倍程度の深さに植える。開花後、液肥を施して球根を太らせる。葉が枯れたら掘り上げて保存する。
サフランの利用法
クロッカスの仲間で姿がよく似ています。開花直後、朝露が降りる前に3本に分かれた雌しべを手で摘み取ります。3万個の花からわずか100gしか取れないため、とても高価です。発汗、健胃、通経、鎮痛作用のあるハープとして昔から薬用されてきました。美しい黄色と独特の風味は魚介類によく合い、ブイヤベース、パエリアなどの米料理に使われます。油には溶けないため、あらかじめ少量の湯に浸し、色と香りを出してから使います。