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タンジー
北ヨーロッパが原産地で、日当たりのよい乾燥地に自生しますが、古くに北アメリカに伝わり各地で野生化し、いまでは日本にも分布しています。高さ100~120cm。茎は先端になるほどよく枝分かれし、筒状の黄色い頭花をつけます。薬は切れ込みの深い羽状複葉で、縁にあらい鋸歯があります。長く直立した茎は冬には枯れ、冬至芽の状態で冬越しをします。全草に樟脳(カンファー)に似た芳香があり、殺菌、防虫の効果があります。
学 名 |
Tanacetum vulgare
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英 名 |
Tansy
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原 産 |
ユーラシア大陸
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分 類 |
キク科
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別 名 |
バチェラーズボタン
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和 名 |
ヨモギキク
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樹 高 |
100~120㎝
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栽培条件 |
普通
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水やり |
普通~乾燥気味
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日 照 |
日なた~半日陰
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温 度 |
耐寒性 有
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利用部分 |
葉、花
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利用法 |
クラフト、染色、切り花、園芸
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タンジーの育て方
日当たりのよい乾燥した場所と、水はけのよい土を好みます。寒さや乾燥に強く丈夫です。庭植えの場合、水やりは夏の乾燥で葉がしおれたときに与える程度でよく、あとは放置していても地下茎を放射状に伸ばして広がります。コンテナ植えの場合はこまめに切り戻しをして、コンパクトな株に育てましよう。春に種まき、春か秋に株分けで増やします。
栽培のポイント
日当たり良いのが望ましいが、半日陰でも育つ。繁殖力が強く広がる。
タンジーの利用法
独特のビターな香気を虫が嫌うことから、かってのイギリスでは、床にまいて清浄作用を利用していました。今日では料理に使うことはありませんが、17世紀まではさまざまなレシピが紹介され、復活祭の食卓に並ぶケーキにも使われていたといわれています。初夏から秋にかけて咲く、黄色い小さなボタンのような花を乾燥させて、アレンジメントやポプリの彩りに利用します。布袋に詰めれば防虫用匂い袋として効果的です。アブラムシを撃退するコンパニオンプランツとして役立ちます。