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アニス
エジプト、小アジア、ギリシアなどの地中海東部沿岸地域に分布するハーブです。高さ40~50㎝の株立ちとなり、茎は中空です。葉は濃緑色で上部の葉はこまかく切れ込みます。根出葉は葉柄が長く、卵形で鋸歯があります。茎の先端にクリーム色の小花をかさ状につけます。種は褐色で毛があり、刺すような芳香と甘みがあります。種が色づいたら刈りとり、陰干しをします。種は菓子や酒などに、また、健胃、消化、食欲増進の薬用にも使用されます。若い葉はサラダやポプリに使われます。
学 名 |
Pimpinella anisum
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英 名 |
Anise
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原 産 |
ギリシャ、シリア、エジプト
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分 類 |
セリ科
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別 名 |
アニシード
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和 名 |
同上
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樹 高 |
40~50㎝
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栽培条件 |
普通
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水やり |
普通~乾燥気味
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日 照 |
日なた
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温 度 |
耐寒性 有
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利用部分 |
種子、葉、花、茎、根
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利用法 |
ティー、料理、ポプリ、クラフト、切り花、園芸
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アニスの育て方
日当たりのよい乾燥した場所と、水はけがよく肥沃な土を好みます。移植を嫌うので直まきにし、適宜、間引いてよい株を残します。根はまっすぐに伸びるので、コンテナ植えの場合は、深めの容器を選びましょう。真夏の乾燥が苦手なので、水切れしないように注意します。春に種まきで増やします。こぼれ種でもよく発芽します。
栽培のポイント
日当たり、風通しの良い涼地を好む。土は苦土石灰を入れアルカリ性に。移植を嫌うため種は横間を取り直まきにする。
アニスの利用法
地中海沿岸では、昔から、せき止め、利尿、消化促進などの薬用に栽培されていました。葉と種は独特の甘くスパイシーな香りがします。葉や花はサラダ、魚や野菜料理にも合います。根は煮込み、種はお菓子やリキュールなどの香味付け、ティーに利用します。種は茶に色付く前に茎を付けて刈り、陰干しして追熟させ使います。