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ルー
南ヨーロッパの地中海沿岸地域に分布する常緑の小低木。乾燥したところに自生しています。茎が群がるように何本も生え、高さ50~90cmになります。葉は複葉で、へら形または楕円形の小葉をつけ、互生します。花は黄色の十字形で、花弁にノコギリ状の切れ込みがあります。花後に丸い果実を結いでいます。葉にシネオールなどの精油成分を含み、強い香りがあります。
学 名 |
Ruta graveolens
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英 名 |
Rue (Garden Rue)
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原 産 |
ヨーロッパ南部
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分 類 |
ミカン科
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別 名 |
ハーブオブグレイス、ガーデンルー
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和 名 |
ヘンルーダ
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樹 高 |
50~90㎝
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栽培条件 |
普通
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水やり |
普通~乾燥気味
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日 照 |
日なた
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温 度 |
耐寒性 有
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利用部分 |
花、葉
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利用法 |
ポプリ、クラフト、切り花、園芸
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ルーの育て方
日当たりのよい場所と水はけのよい土を好みます。特に土質は選ばずに文夫に育ちます。病害虫の心配もなく、乾燥にも耐えるため栽培は簡単です。庭植えでの水やりは夏の乾燥で葉がしおれたときに与える程度でよく、あとは必要ありません。大きく育つので、他の植物との株間は80cm以上あけましょう。春に種まき・挿し木、春と秋に株分けで増やします。
栽培のポイント
日当たり、排水の良い所に。
ルーの利用法
学名の一部に『強い匂いのする』と付いているように、ルーの葉からは個性的な香りがします。魔女や迷信とも結び付きの強いハープで、かつては身を守ると信じられて香りの花束の中には必ず加えられていました。日曜日のミサの聖水にもルーの枝が入れられていたといわれています。切れ込みのある葉形は、トランプのクラブのモチーフになりました。初夏から咲く黄色い花はチョウが好みます。斑入り葉や、青みがかった葉色の品種もあります。昔は食用、薬用に使われたが、近年毒性があるといわれ、いまは利用されていません。主な利用方法としては、花をドライフラワーにするほか、根を染料に用いります。
注意事項
枝の切り口から出る液汁で皮膚炎になることがあるため気を付ける。