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マートル
地中海沿岸地域、西アジアに分布。幹はよく枝分かれして茂り、高さ1~3mになります。葉は卵形から披針形。つやのある暗緑色で、対生します。ウメに似た花は、径約3㎝で純白。黄金色の長い雄しべが多数つき、甘い芳香を放ちます。葉には透明な油腺が点在し、もむとフルーティーな芳香を放ちます。若い葉はローストポークやサラダや、羊料理の風味づけに利用されます。ヨーロッパでは、バラといっしょに花嫁のブーケに使われます。
| 学 名 | Myrtus communis
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| 英 名 | Myrtle
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| 原 産 | 地中海沿岸、西アジア
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| 分 類 | フトモモ科
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| 別 名 | ミルトス、イワイノキ、ミルテ
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| 和 名 | ギンンバイカ
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| 樹 高 | 100~300㎝
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| 栽培条件 | 普通
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| 水やり | 普通
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| 日 照 | 日なた
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| 温  度 | 耐寒性 有
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| 利用部分 | 花、果実
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| 利用法 | 料理、クラフト、切り花、園芸
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マートルの育て方
日当たりが良い場所と、肥えた水はけの良い砂質の土を好みます。温暖な気候に適した植物で耐寒性はあまりありませんが関東より西の地域(関東含む)でなら地植えで育てることができます。ただ、冷たくて乾燥した冬の風は苦手なので強い風の当たらない場所がよいでしょう。庭に植えるなら、日当たりが良く建物際などの風も防げる場所が適しています。日陰では生長が悪く花付きが悪くなります。また、冬の冷たい風に当たると先が傷んで花が咲かなくなることがあるので注意が必要です。挿し木と種まきで増やすことができます。
栽培のポイント
日当たりが良く、乾燥した場所を好む。半耐寒性のため、地植えは南側で寒風を避けられる場所が良い。
マートルの利用法
つやのある葉をもむと、フルーティーな香りが漂います。古代エジプト時代には繁栄の象徴であり、ローマ神話では愛と美の女神ビーナスに捧げられたといわれています。かつては花嫁の持つブーケに小枝を1~2本必ず添え、幸福な結娘生活を願って、新居の庭や玄関先にその枝を挿し木して植えられていたといわれます。初夏から夏にかけて、ウメに似た白い花を咲かせ、秋にはシックな黒色の実を付けます。イタリアではこの実からリキュールが作られています。















