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コモンマロウ
ヨーロッパ南部に分布し、ひなたの荒れ地に自生するハーブです。日本でも稀に野生化しています。よく分枝する茎は直立して、高さは60~200㎝。5~9裂の切れ込みがある掌状葉を互生し、径5㎝ほどの花を葉腋につけます。若い葉はゆでて食用にするほか、花葉、根を煎じた液は、うがい薬、咳止めなどの民間薬として利用されてきました。
学 名 |
Malva sylvestris
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英 名 |
common mallow/high mallow
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原 産 |
ヨーロッパ南部、地中海沿岸地境
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分 類 |
アオイ科
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別 名 |
マロウ
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和 名 |
ウスベニアオイ
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樹 高 |
60~200㎝
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栽培条件 |
やせ地
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水やり |
多め
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日 照 |
日なた
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温 度 |
耐寒性 有
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利用部分 |
花、葉
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利用法 |
ティー、料理、入浴剤、切り花
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コモンマロウの育て方
日当たりのよい場所と水はけのよい土を好みます。特に土質は選ばずに丈夫に育ちます。根が深く伸びるので、植えつける場所の土はよく耕しておきます。寒さに強く栽培は簡単ですが、移植を嫌うので種を直まきして、適宜、間引いてよい株を残します。大きく育つので、株間は80㎝以上あけましよう。春か秋に種まき、春に株分けで増やします。
栽培のポイント
摘心して側枝を伸ばすようにし、丈が高くなったら支柱を立てる。うどん粉病を防ぐため風通しを良くする。
コモンマロウの利用法
花で入れるティーは美しい青紫色だが、レモンスライスを浮かべるとピンク色に変化する。この様子からフランスでは「夜明けのお茶」と呼ばれています。花は一日花なので、朝咲いたら摘み取って乾燥保存します。葉はビタミンが豊富で、若い葉はサラダに利用できます。せき、気管支炎などの呼吸器系統に良い働きをします。