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フェンネル
地中海沿岸地域原産の多年草。茎は中空で太く、高さは1~2m。こまかい糸状の葉が羽毛のように広がります。初夏から夏に、茎の先に黄色の小花をかさ状につけ、秋には長楕円形で扁平な種を結ぶ。株元が大きく肥大するフローレンスフェンネル、特に香りが強いスイートフェンネルなどがあります。茎葉や種には独特の芳香とかすかな甘みがあります。茎や葉は生育期に随時収穫して、魚料理や肉料理、ハーブティーなどに。種は乾燥させたものを料理や薬用に使います。
学 名 |
Foeniculum vulgare
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英 名 |
Fennel
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原 産 |
南ヨーロッパ~西アジア
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分 類 |
セリ科
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別 名 |
スイートフェンネル
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和 名 |
ウイキョウ
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樹 高 |
100~200㎝
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栽培条件 |
普通
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水やり |
多め~普通
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日 照 |
日なた
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温 度 |
耐寒性 有
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利用部分 |
葉、種子
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利用法 |
ティー、料理、入浴剤、染色、園芸
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フェンネルの育て方
日当たりのよい乾燥した場所と、水はけがよく肥沃な土を好みます。丈夫で、ほとんど放置していてもよく育ちます。移植を嫌うので種を直まきして、適宜、間引いてよい株を残します。根がまっすぐに伸びるので、コンテナに植える場合は、深めの容器を選びます。市販の苗を植える場合は、根鉢をくずさないように植えます。真夏の乾燥が苦手なので、水切れしないように注意し、春か秋に種まき、春に株分けで増やします。こぼれ種からもよく発芽します。
栽培のポイント
日当たり、排水の良い場所に。種は直まきする。収穫後、根元で刈り込むと翌春新芽が出る。交雑を避けるため、ディルの近くには植えないこと。
フェンネルの利用法
古代ギリシャ、エジプト時代から料理や薬用に栽培されてきました。アニスのような香りの葉は、魚料理によく合うため『魚のハーブ』とも呼ばれています。中世の修道院では、魚の生臭さを消すために利用していました。サラダ、ソース、スープにも使われます。フレッシュな葉は、美しい色の香味あふれるお茶になり、消化を助けます。フローレンスフェンネルは太い株元を野菜として利用します。種はパン、クッキー、リキュールなどの香味付けに使います。