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コモンセージ
サルビアの仲間で、多くの種類がありますが、最も多く利用されるのがこのコモンセージです。南ヨーロッパに分布。古代ローマ時代から薬用植物として広く利用されてきました。イベリア半島からバルカン半島、および北アフリカの地中海沿岸地域に自生しているといわれています。高さ30~80cmで、茎には四角い稜角があり、枝分かれします。葉は対生し、長楕円形で長い葉柄をもち、肉厚で表面にはこまかいシワがあります。茎の先から長い花穂を伸ばし、紫色の筒状花を輪生し、穂状に十数個が咲きます。
学 名 |
Salvia officinalis
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英 名 |
Common sage
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原 産 |
地中海沿岸、北アフリカ
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分 類 |
シソ科
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別 名 |
ガーデンセージ
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和 名 |
ヤクヨウサルビア
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樹 高 |
50~60㎝
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栽培条件 |
普通
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水やり |
普通~乾燥気味
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日 照 |
日なた
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温 度 |
耐寒性 有
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利用部分 |
花、葉
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利用法 |
料理、ティー、ヘルスケア、ポプリ、クラフト、切り花、園芸
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コモンセージの育て方
日当たりのよい場所と、水はけのよい、肥沃な土を好みます。どちらかというと酸性の土壌が苦手なので、植えつける場所の土には、あらかじめ苦土石灰を混ぜ込んでおきます。暑さ、寒さや乾燥にも強く、病害虫の心配も少ないので、ほとんど手がかからず、大きな株に育ちます。2年目からは茎が木質化して、根も込み合いますので、収穫を兼ねて枝を刈り取り、風通しよく保ちます。春か秋に挿し木で増やすことができます。
栽培のポイント
日当たり、排水、風通しの良い場所に。梅雨時期は蒸れないよう、枝を間引いて通風を良く。花芽は前年の枝に付く。
コモンセージの利用法
学名に『救う』という言葉がついているように、古代ギリシャ、ローマ時代から人々の健康と密接に関わってきたハーブです。古いアラビアのことわざでは、庭にセージがあれば死なないといわれ、防腐、殺菌、抗菌作用などの薬効があるとされます。また、薬用だけでなく料理用としても優れ、肉、魚料理では臭みを消して風味を引き立てます。野菜や乳製品とも合うため、さまざまな料理に利用できます。